50代から始める投資の教科書|『難しいことはわかりませんが、お金の増やし方を教えてください!』を読んで気づいたこと

この記事では、率直な感想と50代が今から読む意味をお伝えします。

山崎元氏は、投資の世界で名前を知らない人がいないほど有名な方です。僕にとっては、個人投資家の目線で話す経済評論家、というイメージが強いです。

本書の最大の特徴は対話形式であることです。お金について素人の大橋氏が「保険って入ったほうがいいんですか?」「NISAって何ですか?」「家は買ったほうがいいんですか?」と質問し、山崎氏がズバッと答えていく。とてもわかりやすい構成です。

特別収録で、「8年前に始めた著者はいくら増えたか」という資産公開と、「ステージ3の食道がんになった経済評論家が断言——それでもがん保険は必要ない」が加えられています。山崎氏が自分の病状を明かしながら保険不要論を述べている部分は、特に説得力があります。

入門書ですが、50代でのポイントが3つあります。

ポイント① 明快さが安心につながる

投資の本をいくつか読むと、「何をどう組み合わせればいいのか」と混乱することがあります。本書は「オルカン1本でいい」と言い切っています。リスク許容度が重要ですし、すべての人に当てはまるわけではありませんが、投資を知り尽くしている専門家が明快に断言しているわけです。言うとおりにすればいいんじゃないかと、足を踏み出しやすくなりますね。そしてこのオルカン1本の投資は、新NISAでの主流となっています。

ポイント② 保険の整理

50代は保険の見直しをしなければならない世代です。生命保険・医療保険・がん保険について、「基本的に不要」と説明しています。特にがん保険については、山崎氏ががんの闘病体験を踏まえて、不要としています。これは説得力がありますね。

ポイント③ 幅広い基礎知識の確認

持ち家は資産であり、お金を出す以上投資になります。賃貸とどっちがいい? という議論は決着がつきにくいのですが、まず知るべきはお金の知識です。50代以降で、寿命を迎えるまで住む家、を検討している方は、参考になるでしょう。

本書の中で最も印象に残ったのは、不動産投資に関して、大橋氏が質問したときの山崎氏の答えです。

これは全員にあてはまるのではなく、素人は手を出さないほうがいい、というメッセージです。

不動産は深い知識が要求されます。十分に勉強して、物件を選ぶ確かな目を持てるようになればいいのですが、付け焼き刃では失敗する可能性が出てきます。騙されてゴミ物件をつかまされる、ということになりかねません。

株や投資信託も知識は必要ですが、本書に書いてあることを実践すれば、長期でみれば負ける確率は低くなります。とかいう僕も、不動産の勉強をいまからするのは面倒であり、また株や債券で十分なので、手を出すことはありません。

家賃収入などは魅力ですが、不動産投資をするなら十分な知識を身に付けましょう。

こんな人におすすめ

・投資に興味はあるが、何から始めればいいかまったくわからない方

・NISAやiDeCo、保険など、お金に関する知識をざっくりと得たい方

・シンプルな投資を探している方

📚 『難しいことはわかりませんが、お金の増やし方を教えてください!』をチェックする

難しいことはわかりませんが、お金の増やし方を教えてください!』は、投資の入門書として最適です。対話形式なので、堅苦しさがなく、スッと入っていきやすいです。

本格的な投資本は、数学的な解説がわかりにくく、途中で眠くなったりがあったりするんですが、本書ではそういうところがまったくありません。

新NISA、iDeCoを制度を利用したオルカン1本の投資、はわかりやすいですし、多くの人がこの投資方法を採用しています。

しかしあくまでも入門書です。これを入口にして、他の本も読み、投資の知識を深めて行きましょう。


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