「金利が高い」は本当? 銀行が教えない「国債vs定期」リターン差を、元国債運用担当者が検証

こんにちは、トシです。

国債の金利が上がっています。

「今の金利なら、銀行に預けるより国債の方が得だ」と考えてしまいますよね。
金利だけをみるとそうですが、どちらがいいかは、金利差、運用期間で違ってくるんです。

今回は、現在注目されている「変動10年国債」と「銀行の定期預金」を徹底比較し、どちらが本当に得なのかをシミュレーションしました。50代からの守りの資産運用において、失敗しないための判断基準をお伝えします。

「金利の高さ」に騙されてはいけない理由

2026年4月現在、変動10年国債の金利は1.4%程度まで上昇しています。一方、メガバンクの定期預金は0.4%程度。一見、国債の圧勝に見えますが、ここはよく見ないといけない点なんです。

💡 知っておくべき「中途換金調整額」

個人向け国債は、購入から1年経過すれば解約できますが、ペナルティとして「直近2回分の利子(約1年分)」を国に返却しなければなりません。つまり、1年ちょっとで解約すると、手元に残る利息はほぼゼロになってしまうのです。

シミュレーション:国債が定期預金に勝てるのは何年目?

計算した結果、驚きの事実が見えてきました。

金利が変わらない場合

国債(1.4%)が、高金利なネット銀行の定期預金(1.1%)のリターンを上回るのは「5年目」からです。

金利が上昇していく場合(現在のような局面)

毎年金利が上がっていく状況では、解約時のペナルティ額も膨らみます。この場合、国債が定期預金を逆転するのは「7年目」までずれ込みます。

「3〜4年で使う予定があるお金」なら、国債よりも定期預金の方が有利になる可能性が高いのです。

それでも国債が「最強の守り」と言える3つのメリット

リターンだけ見ると定期預金に分がある場面もありますが、国債には数字に表れない圧倒的な安心感があります。

  • 圧倒的な信用力:銀行は1,000万円まで(ペイオフ)ですが、国債は国が破綻しない限り上限なしで元本が保証されます。
  • 管理の簡便さ:多額の現金を複数の銀行に分けて預ける手間(口座開設や振込作業)から解放され、証券口座1つで管理できます。
  • 機動力:株が暴落した際、国債を解約してそのまま買付資金に充てることができます。これは定期預金にはないスピード感です。

まとめ:50代の「現金」の置き場所

では、どうしたらいいのでしょうか?

高金利の定期預金は、資金集めのキャンペーン金利であることが多く、キャンペーン期間が過ぎると、一般的なレベルまで落ちます。

満期が来るごとに、キャンペーンをやっている銀行に資金移動させるのは、かなりの手間です。

最高の金利は狙わず、中途解約のペナルティはやむなしと考え、国債を買うとういうのがひとつの選択肢になります。

いや、できるだけ高金利を狙いたい、ということであれば、以下が選択肢になると思います。

  • 緊急資金・1〜5年以内に使うお金:比較的高めの金利を継続して設定している定期預金(あおぞら銀行BANK支店など)
  • 5年以上使わない「守り」のお金:変動10年国債
  • 15年以上使わないお金:S&P500やオルカンなどのインデックス投資

金利は変わっていくので、株と同じく先が読めません。なので上記の振り分けは、あくまでも目安です。金利の数字だけに振り回されず、「自分はこのお金をいつ使うのか?」という時間軸が重要と考えます。より詳しい計算過程やリスクの考え方は、ぜひ動画をチェックしてみてくださいね。

一緒に、不安のない豊かな老後を作っていきましょう。

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